それにしても語彙が欲しい

脚本家/フリーライター・森山智仁のブログです。ほぼ登山ブログになってしまいました。

エロ漫画は性犯罪を助長するか?

幼い女の子が性犯罪に遭うと、お決まりの流れとして、容疑者の自宅から大量の幼女エロ漫画が押収され、エロ漫画が悪いみたいな雰囲気になりがちです。

国会議員の中もエロ漫画が性犯罪の要因だと決めつけている人がいるようです。

 

幼い子供を傷つける下衆は厳しく罰せられなければなりません。

しかし、それを幼女エロ漫画のせいにして規制するのは筋違いです。

 

※規制されたら困るからこんなことを言っているわけではありません。

幼女は守備範囲外です。

 

 

 

「思春期以前or思春期早期の子どもに対し性的関心を持つこと」を「小児性愛」というそうです。

小児性愛の成人男性は、自分が子どもの時に性的虐待を受けたと報告することがあります。小児期に性的虐待を受けると、成人後も引き続き虐待を甘受しやすくなり、逆に虐待するようになりやすいという説があります。人によっては、メディアで報じられた性行動を真似たり、自分が過去に受けた性的虐待を思い出したりすることも発症の原因だと考えられています。しかし、子ども時代の性的虐待が成人の小児性愛の原因になるかどうかの相関は明らかではありません。

フロイトの説によると、小児性愛はエディプスコンプレックス(母親を手に入れたくて父親に対抗する気持ち)にまつわる無力感の埋め合わせで、犠牲者に対して優位で支配的であろうとする行動だと考えられています。

 

僕は専門家でも何でもありませんが、小児性愛という“病気”は「小・中学生の頃から恋愛対象の年齢が上がらない症状」ではないかと考えます。

 

極端な話、小学生・中学生の頃はみんな「小児」が恋愛対象です。(例外アリ)

そこから、自分が高校生→大学生→社会人になるにしたがって、恋愛対象の年齢層も上がっていきます。

 

少なくとも僕はそうでした。

小学生の頃、好きな子はだいたい「クラス」か「学年」にいました。

中学・高校の頃は30代なんてめっちゃオバサンだと思っていましたが、今は余裕でコーフンできます。

現時点で「熟女」というジャンルに一切興味はありませんが、いつかは対象になるのかもしれません。

 

ともあれ、誰もが小児性愛が「経由」しており、何らかの原因でそこに「留まる」可能性があります。

 

すなわち「幼女ジャンルのエロ漫画は常に需要があるから存在する」のであって、「幼女ジャンルのエロ漫画の影響で幼女にコーフンする気質に変化する」わけではないのです。

僕は100冊の幼女エロ漫画を立て続けに読まされても洗脳される気がしません。

法律でエロ漫画を規制しても幼女が傷つけられる犯罪が減るわけではなく、むしろ「無害な」オカズが減るせいで犯罪が増えることさえ十分あり得ると思います。

 

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賢者モードのイメージです

 

ところで、昨年は「性的志向」とかでなく「手口」が模倣されるとして、エロ漫画家さんが警察から「配慮」を要請されるという出来事がありました。

放射能検査をする」と言って女子生徒の体を触った強制わいせつなどの容疑で埼玉県警に逮捕された男が「成人向け漫画を読んで手法をまねした」と供述したとして、県警が漫画の作者を訪ね、再発防止に協力するよう配慮を求める異例の申し入れをしたことが13日、分かった。

 

この場合、作品から犯罪への「影響」はあったということになります。

しかし、それでもやはりエロ漫画を規制する理由にはなりません。

なぜならエロ漫画に限らずあらゆる漫画・小説、さらには「作品」に限らず「報道」や「広告」だって、人間に影響を与えているからです。

 

日本はなまじ生活レベルが高いせいで、「清潔信仰」があるのではないでしょうか。

ばっちいものはいくら叩いても構わないという風潮です。

除菌や抗菌をうたった商品が飛ぶように売れる一方で、菌を避けるばかりでは抵抗力が弱まるという研究は進んでいません。

(てきとうなことを言いました。誰か進めていたらごめんなさい)

幼女エロ漫画も「汚らわしい」「気持ち悪い」から、そんなものは排除しろと堂々と言えてしまうわけです。

 

 

繰り返しになりますが、オカズは取り締まらないほうがいいです。

暴発する人がたぶん増加します。