幼い女の子が性犯罪に遭うと、お決まりの流れとして、容疑者の自宅から大量の幼女エロ漫画が押収され、エロ漫画が悪いみたいな雰囲気になりがちです。
国会議員の中もエロ漫画が性犯罪の要因だと決めつけている人がいるようです。
内閣第一部会・青少年推進調査会合同会議でした。未来ある子供達を性被害から守ることは本当に大切な事です。勿論今回の議題、児童の性的搾取に係る対策の基本計画案も、JKビジネス規制の条例も、中身は必要な内容で納得なのですが…
— 小野田紀美【自民党 参議院議員】 (@onoda_kimi) 2017年3月16日
中身とは別に一部男性議員達から漫画が要因の1つと発言あり。 pic.twitter.com/zILpYlTroG
黙っておれず「漫画をはじめ2次元を犯罪の要因としないでほしい。3次元の被害を解消するために必要なのは3次元の規制である。実際の子供達を守るため、実際の子供達に手を出す人間を取り締まることは重要だが、2次元と混同して話すのはやめてくれ」という趣旨の発言をしたところブーイングを受ける
— 小野田紀美【自民党 参議院議員】 (@onoda_kimi) 2017年3月16日
「漫画が全て悪いと言っていないが要因の一つであることは認めるべき」とまた反論を受けました。しかし私は認めません。例えば性犯罪を犯した者の家に漫画があったらそれが要因なのか?じゃあその部屋にテレビはなかったか?ニュースは見ていない?新聞はなかった?それを同様に要因とするのだろうか。
— 小野田紀美【自民党 参議院議員】 (@onoda_kimi) 2017年3月16日
例えば、北斗の拳を読んだ時、「いいなぁ!俺もバギー乗り回してやりたい放題ヒャッハーしたいなぁ」と思うか「こんな世紀末が訪れた時、人々を守れるよう力をつけなくては」と思うかは、個人次第。包丁を料理に使うか殺人に使うかは個人次第。責任は全て個人本人の人格にあると私は思っています。
— 小野田紀美【自民党 参議院議員】 (@onoda_kimi) 2017年3月16日
幼い子供を傷つける下衆は厳しく罰せられなければなりません。
しかし、それを幼女エロ漫画のせいにして規制するのは筋違いです。
※規制されたら困るからこんなことを言っているわけではありません。
幼女は守備範囲外です。
「思春期以前or思春期早期の子どもに対し性的関心を持つこと」を「小児性愛」というそうです。
小児性愛の成人男性は、自分が子どもの時に性的虐待を受けたと報告することがあります。小児期に性的虐待を受けると、成人後も引き続き虐待を甘受しやすくなり、逆に虐待するようになりやすいという説があります。人によっては、メディアで報じられた性行動を真似たり、自分が過去に受けた性的虐待を思い出したりすることも発症の原因だと考えられています。しかし、子ども時代の性的虐待が成人の小児性愛の原因になるかどうかの相関は明らかではありません。
フロイトの説によると、小児性愛はエディプスコンプレックス(母親を手に入れたくて父親に対抗する気持ち)にまつわる無力感の埋め合わせで、犠牲者に対して優位で支配的であろうとする行動だと考えられています。
僕は専門家でも何でもありませんが、小児性愛という“病気”は「小・中学生の頃から恋愛対象の年齢が上がらない症状」ではないかと考えます。
極端な話、小学生・中学生の頃はみんな「小児」が恋愛対象です。(例外アリ)
そこから、自分が高校生→大学生→社会人になるにしたがって、恋愛対象の年齢層も上がっていきます。
少なくとも僕はそうでした。
小学生の頃、好きな子はだいたい「クラス」か「学年」にいました。
中学・高校の頃は30代なんてめっちゃオバサンだと思っていましたが、今は余裕でコーフンできます。
現時点で「熟女」というジャンルに一切興味はありませんが、いつかは対象になるのかもしれません。
ともあれ、誰もが小児性愛が「経由」しており、何らかの原因でそこに「留まる」可能性があります。
すなわち「幼女ジャンルのエロ漫画は常に需要があるから存在する」のであって、「幼女ジャンルのエロ漫画の影響で幼女にコーフンする気質に変化する」わけではないのです。
僕は100冊の幼女エロ漫画を立て続けに読まされても洗脳される気がしません。
法律でエロ漫画を規制しても幼女が傷つけられる犯罪が減るわけではなく、むしろ「無害な」オカズが減るせいで犯罪が増えることさえ十分あり得ると思います。
ところで、昨年は「性的志向」とかでなく「手口」が模倣されるとして、エロ漫画家さんが警察から「配慮」を要請されるという出来事がありました。
「放射能検査をする」と言って女子生徒の体を触った強制わいせつなどの容疑で埼玉県警に逮捕された男が「成人向け漫画を読んで手法をまねした」と供述したとして、県警が漫画の作者を訪ね、再発防止に協力するよう配慮を求める異例の申し入れをしたことが13日、分かった。
警察の方も何かお仕事をする必要があったのでしょうし、コンプライアンスを徹底させてるのか終始へりくだってたし。申し入れっていうと仰々しいけど、実際は菓子折りとお茶飲みながらもっとふにゃ~っとした会話をしたよ。がいがぁはアイアムアヒーローやウシジマくんのコマ割りの影響を受けていて…
— クジラックス (@quzilaxxx) 2017年6月13日
この場合、作品から犯罪への「影響」はあったということになります。
しかし、それでもやはりエロ漫画を規制する理由にはなりません。
なぜならエロ漫画に限らずあらゆる漫画・小説、さらには「作品」に限らず「報道」や「広告」だって、人間に影響を与えているからです。
日本はなまじ生活レベルが高いせいで、「清潔信仰」があるのではないでしょうか。
ばっちいものはいくら叩いても構わないという風潮です。
除菌や抗菌をうたった商品が飛ぶように売れる一方で、菌を避けるばかりでは抵抗力が弱まるという研究は進んでいません。
(てきとうなことを言いました。誰か進めていたらごめんなさい)
幼女エロ漫画も「汚らわしい」「気持ち悪い」から、そんなものは排除しろと堂々と言えてしまうわけです。
作品が犯罪に影響する云々の度に
— アクノス所長? (@Akunosu_Shochou) 2017年6月14日
津川雅彦さんの
「影響はあるけど、影響を受ける奴は救いようのないバカ」
ビートたけしさんの
「じゃあ、なんでお涙頂戴の良い話だらけだなのに、一向に世の中は良くならねえんだよ」
って言葉は的を得ていると思う
繰り返しになりますが、オカズは取り締まらないほうがいいです。
暴発する人がたぶん増加します。