ノベルジャム2018全作品の感想+α
- 根木珠さん『ひつじときいろい消しゴム』……物事をいつも理詰めで考えてしまう人には良い薬になると思います。
- 藤崎いちかさん『平成最後の逃避行』……逃避行の始まり方がすごくなめらかでよかったです。
- 渡鳥右子さん『味噌汁とパン・オ・ショコラ』……主人公の人物像が親しみやすくてよかったです。
- 金巻ともこさん『僕は彼の肉になる』……書き出しが世界に入っていきやすくてよかったです。
- 高橋文樹さん『オートマティック クリミナル』……シーンの移り変わりにスピード感があってよかったです。
- アンジェロさん『魔法少女リルリルリルリと俺の選択』……トラックとの対決に迫力があってよかったです。
- 冨士山絢々さん『舞勇傅』……展開の速さがよかったです。
- 飴乃ちはれさん『たそかれ時の女神たち』……きちんとした地の文と軽快な台詞のバランスがよかったです。
- 天王丸景虎さん『バカとバカンス』……ゆとり視点のターンにすごみがあってよかったです。
- 牧野楠葉さん『ユキとナギの冒険』……思考も情景も密度が高くてよかったです。
- 山田しいたさん『DIYベイビー』……深みがあるのにくだけていて、すごく好きな文体でした。
- ふくだりょうこさん『REcycleKiDs』……切迫感を出そうとせずむしろ隠そうとしていたところがよかったです。
- 腐ってもみかんさん『怪獣アドレッセント』……「本当ごめんね!」っていうセリフが真に迫っていてよかったです。
- 寧花さん『グッバイ、スプリング』……ケイが「僕」でマスターが「俺」というところがよかったです。
- 渋澤怜さん『ツイハイ』……MARUTOに執着しすぎなところがよかったです。
納得の優秀賞
審査員の布陣をごっそり入れ替えても、この2つが下位に来ることはまずないだろうと思います。
個人的イチオシ
この作品はしばしば「長編で読みたい」と言われているようですが、僕はそうは思いません。
ちょうどいいところで終わっています。
というかスタートが強力すぎるので、これを失速・マンネリ化させずに長編化できたら相当ヤバいです。(つまり読めるものなら読んでみたいです)
何がいいかっていうと、とにかく文体です。
知性と自嘲が同居しています。
僕は初めて書いたラノベ的な作品について「主人公の一人語りを延々聞かされるのがキツい」と批評されたことがありまして、それは本当にその通りだと思って反省しているのですが、読み手として「頭のいい人物の思考を延々なぞりたい」という根本的な欲求があるんですね。
男女の違いを感じた
『その話いつまでしてんだよ』の感想まとめ
今回「タイトルはどうあるべきか」という話が講評であり、もっとタイトルを頑張って欲しいという言葉もいただいた中、唯一、新城カズマ先生のお誉めに与ったのが「その話いつまでしてんだよ」でした。 #noveljam #その話いつまでしてんだよ
— S太郎 (@sugiura2772) 2018年2月14日
NovelJam2018の作品を紹介『その話いつまでしてんだよ』(森山 智仁 著 米田 淳一 編集 杉浦 昭太郎 デザイン)』お題「平成」を正面から取上げた意欲作。全国が自粛ムード一色の中、劇団員たちの葛藤を丁寧に描写。逡巡から決意に向かう心理描写が印象的。 #NovelJamhttps://t.co/UALanUJTSa
— 池田敬二 Keiji Ikeda (@spring41) 2018年2月16日
#NovelJam 2018全作品(と昨年の積読)読了。面白かった。「平成」ってお題は何じゃそりゃ感あったけど、出てきたもの読むととても面白かった。
— arith (@arith) 2018年2月14日
僕はおっさんなのでガチ平成話『その話いつまでしてんだよ』はひとしお懐かしく読みました。週末各作品紹介します#noveljam2018
『そのはな』読んだ #NovelJam
— 波野發作@真のNovelJamをまだ誰も知らない (@fuliefool) 2018年2月17日
○ずいぶん真っ向からお題と向き合ったなと
○劇団員の雰囲気はこれがリアルなのだろう
●誰が誰やらわからん
この物語を読ませて作者は何を伝えたかったのか。文章に破綻はない。書いてあることは理解できる。当時のことも思い出してみたが。https://t.co/gw5oOnhWJb
読まず嫌いしてた「その話いつまでしてんだよ」が想像以上に刺さったんだが、これとひつじときいろい消しゴムとの相対評価ってマーズ無理無理無理ゲー。#Noveljam
— 天王丸景虎@小説ハッカソンNovelJam参加者 (@10kgtr) 2018年2月18日
「刺さる」だけじゃなくて、作品としても上手いんですよね。世相や人間を皮肉るってのは物凄いバランス感覚が難しくて、その部分において同じことをしていたNovelJam作品の中ではダントツの一位でした。ただ、これ売り方相当工夫しないといけないし、その部分が本当に難しいと思います。 https://t.co/pFGAu2HrRJ
— 天王丸景虎@小説ハッカソンNovelJam参加者 (@10kgtr) 2018年2月18日
試行錯誤の「痕跡」、作家がなにを考えているかの「思考」も可視化されている。興味深い。はてなブログの註釈機能もうまく取り入れている良記事。はてブして損はない。#noveljam2018 #noveljam
— ゆきな|根木珠|む (@_negi_tama) 2018年2月19日
『その話いつまでしてんだよ』改訂版を書きました
- それにしても語彙が欲しい https://t.co/FaO7vxRdvS
「その話いつまでしてんだよ」森山智仁(著) 米田淳一(編) 杉浦昭太郎(デザイン)著 https://t.co/8n7GKhNkHx @BCCKSより
— θ (@yamada_theta) 2018年2月18日
タイトルとプロットと列挙の自粛ムード描写が上手い。外圧の中で結局公演するのかしないのか、主張の違う団員同士に仮託して葛藤が見せ場。で、タイトルの納得感。
面白かったです(^^)
— 雫@KDP読書垢 (@KDP46108920) 2018年2月21日
読んでいて、色々と考えさせられました。
読者に「傍観者」であることを許さない読ませ方が好き。ブログに改訂版も上がっていて改訂の過程が全部読めるのも楽しいです。 https://t.co/pBGrnFaWoI
— 辻 明佳 (@bacchus_haruka) 2018年2月25日
おすすめの本の紹介:『その話いつまでしてんだよ (群雛NovelJam)』(森山智仁, 米田淳一, 杉浦昭太郎(デザイン) 著) https://t.co/ytUNzHm1PH pic.twitter.com/JQtvHYP1qv
『その話いつまでしてんだよ』読了。読む前から「多分私は読者対象じゃないなあ」と思って、やっぱり対象じゃなかった。説明が多すぎて描写になっているところが少なく、それが傍観者としての味を出しているとも言えるが、単にバランスが悪いと思った。改訂版はどうしようかな。 #noveljam
— 飴乃ちはれ@『たそかれ時の女神たち』発売中! (@chihare) 2018年3月4日
森山さんの #noveljam 参加作品「その話いつまでしてんだよ」は、昭和最後の日に公演を控えた劇団員たちの葛藤の物語。震災後の自粛ムードの記憶ともリンクして、読後いろいろ考えた一作でした。著者は若いかたですが、その場にいたかのような臨場感。好きな作品です!https://t.co/rnQxYin8N3
— チヒロ (@uwabamic) 2018年3月2日
書き出し、よくなったー
— 波野發作@真のNovelJamをまだ誰も知らない (@fuliefool) 2018年2月19日
改訂版『その話いつまでしてんだよ』 - それにしても語彙が欲しい https://t.co/xGS1ZPOxcA