ライターという仕事
英語で「writer」というと、
作家、著述家、記者、著者、作者
と出てきて、「作家」が含まれています。
しかし、日本語で「ライター」というと、少なくとも僕は「作品」でなく「記事」を書く人というイメージです。
ライターの仕事を始めて4年が経過しました。
最初の1〜2年は、文章を書いてお金を得ているという実感は全然ありませんでした。
知人の紹介でスタートし(まるで彼女のようだ!)、媒体の閉鎖などで一時期が注文が減った時、某お仕事紹介サイトでライター系の仕事を探していくつか実際にやってみたのですが、
- 単発・専門知識不要
で受注できるのは、
- Google検索で適当なサイトからコピペした文章を丸パクリにならないように書き換える作業
ほとんどこればかりでした。
(その後WELQ騒動があって、この手の募集は以前よりは減っていると思います)
ちなみに当時、文字単価は1円弱が相場でしたが、クライアントさんとのやりとりやテーマの理解に結構時間がかかるので、よほど効率よくやらないと時給500円を切ります。
「何一つ書いちゃいねぇ」
と思いましたが、ライターの仕事にはそういうのもあるということです。
ある程度主体性を持って文章を書ける仕事でも、「作品」でなく「記事」なら、必ず編集さんとか会社の意思が入ります。
指示される事柄の例としては以下のようなものが挙げられます。
- タイトル
- 論調
- 構成
- 必須要素
- タブー
つまり、プラモを説明書通りに組み立てるだけ、みたいなこともあり得ます。
ライターの仕事はクライアントさんに納得してもらうことが最優先であって、読者がどう受け取るかは二の次です。
などと偉そうにのたまっていますが、僕は何一つ社会的発言力のない無名人なので、好き勝手に書いたものに金を払えなんてことは1ミリたりとも思っていません。
何が言いたいかと言うと、
ネットニュースなどでしばしば、
「こんな記事で金貰えるなんていいご身分だな」
というコメントを見かけるのですが、
「それライターさんのせいとは限らないから許してやって」
と思う、ということです。
なお、今現在携わっている仕事は全部楽しいです。
クライアントの皆様はもしこの記事を見かけても邪推しないでくださいm(_ _)m