オンライン会議はもうメールかチャットでよくないですか
オンライン会議を体験してわかったこと
この2ヶ月弱でオンライン会議に何度か参加してきました。
それでわかったのは、
- すでに関係性ができている間柄なら極めて有意義
- 4人ぐらいまでなら関係性を築くのにも有効
- 多人数の関係性を築くには不向き
ということです。
多人数のオンライン会議は、実は「オンライン」に限った話ではないのですが、
- 集まれる日程を組むというステップが必要
- 基本的に一人の声しか聴き取れないから、仕切りに長けた人間がいないと、消極的な人はずっと黙っていて、よく喋る奴の独壇場になる
- 急な遅刻・欠席が一人でもいたら、即除名でもない限り、新しいタスクが発生する
と、邪魔くさい要素が目白押しです。
たまに「みんなで集まればみんなの意見が聞ける」とお考えの人がいますが、大変な誤解です。
思慮深い人はしばしば良い意見を抱えたまま黙っているものです。
メール最強説
「伝達」や「説明」は文字だけで十分です。
言うほうは言い漏らす心配がなく、聞くほうはメモを取る手間が省け、自分のタイミングで送受信できるのでお互いに無駄な時間を使わずに済みます。
メリットだらけです。
「話し合い」もある程度、文字だけで十分やれます。
「喧嘩」が始まってしまうと軌道修正しにくいですが、建設的な意見を出し合う前提なら、前述のメリットが丸ごと適用されます。
人前で喋るのは苦手だけど物事をよく考えている人の意見も引き出すことができます。
メールより複雑なニュアンスの話は電話でおkです。
家族や恋人じゃあるまいし、仕事上の人と無理して顔を合わせる意味がわかりません。
堀江貴文さんは以前「電話してくる人とは仕事するな」と言っていました。
前時代の感覚にとらわれている人は、コミュニケーションというのは、お互い同時間に行う同期通信でなければ意図が伝わらないと盲信している。そういう人が僕の電話を平気で鳴らし、人の仕事をジャマするのだ。 驚くべきことに、メールやファクスを送ったあとに「今メールを送りましたから」「今ファクスしましたから」と電話を鳴らしてくるバカもいる。
僕はこの人の信者ではありませんが、「他人に無駄な時間を使わせるな」という点は完全に同意です。
時間使用の権は自分で握るべきです。
『生殺与奪の権を他人に握らせるな!!』 鬼殺隊 水柱 冨岡義勇 pic.twitter.com/DugN2aSnwn
— 鬼滅の刃名言bot (@2031RKOcu48SVRa) 2020年5月20日
しかし、「話し合い」には電話はとても便利なツールです。
文字だけではやりとりしにくいとか、電話のほうが短時間で済む話は多々あります。
繰り返しますが、「伝達」や「説明」に電話やZOOMを使うメリットはほとんどありません。
旧来の一斉メールが最強です。
「正直オンライン飲み会楽しくない」と思ってる人はいませんか
※自分自身が参加したオンライン飲み会はほぼほぼ楽しかったです。
オンライン飲み会のデメリットは、オンライン会議の2つ目のデメリットとまったく同じです。
基本的に一人の声しか聴き取れないから、仕切りに長けた人間がいないと、消極的な人はずっと黙っていて、よく喋る奴の独壇場になります。
リアル空間と違って「別の輪」が作れません。
丸1時間ずっと喋らないなんてこともザラにあるはずです。
オンライン飲み会のメリット
- お金がかからない
- 注文に気を遣わなくていい
- すぐそこにオフトゥンがある
こういったメジャーどころに加えて、
- 定時で上がれる
これも大きなメリットです。
あらかじめ終了時間を設定しておき、無理に伸ばさないのがコツです。
仕切り目線でいうと、「常に全員の顔が見えているから誰がつまらなそうにしているか把握しやすい」というメリットもあります。
飲み会はもうチャットでよくないですか
という記事が4年前にデイリーポータルZで出ていました。
チャットは何人でも同じ話に参加できる。確実に声が伝わるのである。大人数でわいわいやるのはチャットの方が向いているのではないか。
オンライン飲み会=テレビ電話というイメージがすっかり定着していますが、実は文字だけでもやれるはずです。
今こそチャットの良さを見直す時ではないでしょうか。
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