それにしても語彙が欲しい

脚本家/フリーライター・森山智仁のブログです。ほぼ登山ブログになってしまいました。

舞台センコロ、いよいよ来週

舞台『【大好き】センパイを双子コーデでコロしてみた!』、来週の土日に上演します。

 

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舞台『【大好き】センパイを双子コーデでコロしてみた!』

原作=西河理貴

演出・脚本=森山智仁

 

●出演

長谷川栞

ひなたしおん(NAKASANプロモーション)

 

 

 

●日時

5月11日(土)

15:00 長谷川栞 / 19:00 ひなたしおん

5月12日(日)

14:00 ひなたしおん / 18:00 長谷川栞

※各回45分前より受付開始・開場

 

●上演時間

約1時間(トークセッション含む)

 

●会場

cafe&bar 木星劇場

東京都豊島区西池袋5-1-5 第二春谷ビルB1

 

●料金

2500円(ワンドリンク付き)

 

●予約

フォームに必要事項をご記入ください。

https://ticket.corich.jp/apply/98877/

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原作小説の本文冒頭を紹介します。

これがどんな風に立体化されるのか、ぜひ確かめにいらしてください。

(動画の開始。MAYUはソファに腰掛けている。前にローテーブル、その上にマグカップと複数枚のルーズリーフ)

 

 こんばんは、MAYUです。

 みなさん、お久しぶりです。かれこれ丸一年ぶりの動画になってしまいました。わたしのこと、ちゃんと覚えてていただいてましたか? 今日は去年までと違って、リビングからお送りしていますよ。

 今回の動画ですが、ゲーム実況でもお化粧でも企画モノでもありません、悪しからず。少し長くなるので、原稿を読みながらお話しますね。ゆっくり聴いていってくださると嬉しいです。

 

 これからするのは、光原茉理(ルビ:ミツハラマリ)という人のお話です。

 光原茉理は、わたしの憧れの人で、たった一人の、特別な友人(ルビ:ひと)でした。

 出会ったのは高校に入学したての頃でした。同じ高校の一年先輩で、演劇部に所属していました。新入生向けのオリエンテーションの中で演劇部が披露した舞台は、短い時間にもかかわらず、とても立派で見事なものでした。その中心でひときわ輝いていたのが他でもない、彼女です。

 一目惚れ、と言っても過言ではありませんでした。テレビの向こうにいるスター女優や今をときめくアイドルよりも、体育座りで眺める体育館のステージ上で今まさに動いている彼女の美しさに、わたしはすっかり心を奪われてしまったのです。

 次の日には演劇部の門を叩いていました。出迎えてくれた彼女を間近で見たときの、肩口まで伸びた黒髪が春の日を反射してきらめきながらはためくのを、わたしは今でも忘れることができません。

 

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