それにしても語彙が欲しい

脚本家/フリーライター・森山智仁のブログです。ほぼ登山ブログになってしまいました。

登山始めました

劇団時代、大量の小道具を運ぶのに活躍していた100ℓの大型ザック。

あれを背負って稽古場に行くとよく「山に行ってきたんですか?(笑)」と言われていましたが、高尾山(実家から近い)と妙高山(高校の行事)以外、人生で山に行ったことはありませんでした。

ザックは川沿いや離島一周など「登山ではないが長距離の歩き旅」をするために買ったもので、本格的な登山は(お金もかかるし)何となく敬遠していたのです。

moriyamatomohito.hatenablog.com

 

それが今になって、普通に「登山」を始める運びとなりました。

 

丹沢・大山の登山記録

デザイナーさんとしていつもお世話になっていて、実はアウトドア経験も超豊富な杉浦さん(@0529Staro)が同道してくれました。

 

朝6:00起床、8:00に小田急線の伊勢原に到着。

バスで「大山ケーブル駅」へ。

8:45、歩行開始。

 

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お土産物屋さんの狭間の石段を進んでいきます。

ケーブルカー乗り場まで来たらそこからケーブルカーに乗ることもできるわけですが、乗らず、急な石段をぐいぐいと登っていきます。

 

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最初から最後までかなりの勾配でした。

実を言うと、バスの乗客がいっぱいだったのと土産物屋・旅館がいっぱいだったのとで、観光地やんけと少々タカをくくっていました。

ケーブルカー乗り場を過ぎたあたりで一気に現実を知ったわけです。

 

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この日はなかなかに霧が濃く、

 

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もののけ姫っぽい雰囲気も漂い、

 

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登頂してもこんな感じで、何も見えませんでした。

でも眺望に恵まれないのは慣れたものだし織り込み済みです。

この梅雨の最中に雨が降らなかっただけ御の字😇

 

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11:00に到着したので、飯はまだ食わずに下山開始。

 

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「見晴台」まで来てから飯。

普段2つしか食べないおにぎりが3つペロリと入りました。

 

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豊かな緑の中をずんずん下りてゆき、

 

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膝が笑うのにつられて笑っていると鹿ちゃんと遭遇。

 

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13:30、売店の缶ビールでフィニッシュ。

明日の筋肉痛が楽しみです。

 

今回実感したこと

  • 山の天気(今回は気温)の変化は本当に激しい
  • 行動食は本当に元気出る
  • 下りのストックは本当に助かる

 

なお、大山を選んだのは、『山を渡る』という漫画で1年生チームが初めて行った山が大山だったからです。

『山を渡る』は、近年稀に見る「インクが感じられる漫画」(伝わるだろうか……)で、個人的に今イチオシの作品です。

まだ2巻しか出てないので是非。

 

来週は塔ノ岳、再来週は蛭ヶ岳と、3連続で丹沢山地を攻めていく計画です。

丹沢は都心からアクセスが良くてルートも豊富で良いですね。

 

登山を始めた理由

現在執筆中の小説の取材のためというのが直接的かつ短期的な理由です。

長距離な理由としては、「演劇」以外に詳しい分野を持ちたいというのがあります。

 

小説や漫画はたくさん所持していますが、これって案外「語れること」にはなりにくく、せいぜい「好きな作品の話」になります。

両者が同じ作品を読んでいないと話題として成立すらしません。

ゲームの知識はモンハンXXで止まっていて、自粛中はTwitterでみんながFF7Rやあつ森の話をしているのを指をくわえて眺めていました。(なぜ買わないのか)

昨年あたりからボードゲームを始めて、自作したりもしましたが、自粛の関係でボドゲも停滞気味です。

仕事の関係で詳しい分野は、まぁあまり人前で胸を張って言える類のやつではありません。

最近料理をやるようになりましたがこれは「生活」の一部です。

 

そういうわけで、今までは演劇以外、強い手札がありませんでした。

 

劇団の解散からすでに4年です。

脚本や小説を書く際、テーマに選んだ事柄についてはその都度調べているわけですが、調べずに書けるほど馴染みがあるのは演劇ぐらいしかなく、物書きとして層が薄いと常々感じていました。

今後は「登山もの」がそらで書けるレベルにまで持っていきたい所存です。

 

演劇のほうは

『ミックスグリム』の延期先を吟味しているところです。

世の中は結構次々と客席間引きでの演劇公演が行われ始めていますが、まだ新規感染者が多くてちょっと心配(公演の前に稽古でもリスクあり)というのと、役者のスケジュールも合わせないといけません。

 

それから、少なくとも1年以上先の話ですが、わりと規模大きめのプロデュース公演をやりたいと思っています。

先日ひょんなことから未上演の傑作が発掘されたので、これをやるかもしれません。