それにしても語彙が欲しい

脚本家/フリーライター・森山智仁のブログです。ほぼ登山ブログになってしまいました。

演劇作品のステータスをウマ娘風に数値化してみる

ウマ娘風に、というのは釣りです(・∀・)

世の中のほとんどのゲームがキャラクターのステータスを数値化しているものです。

数値化しない珍しい例はワンダープロジェクトJ2ぐらいしか思い出せません。

 

さて、お察しの通り、最近になって今さらウマ娘を始めました。

お気に入りはゴルシです。

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付き合ったら毎日楽しそう。

 

ステータスの数値化

ウマ娘には、

  • スピード
  • スタミナ
  • パワー
  • 根性
  • 賢さ

というステータスがあり、トレーニングで伸ばしていくわけですが、これを見ていて、

「演劇作品の『魅力』も数値化できるのではないか」

と閃きました。

数値化というより「細分化」かもしれません。

 

まず、ゴルシの初期ステータスをグラフにするとこうなります。

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具体的な情報が何もないと「強い」としか褒めようがありませんが、細分化すれば「スタミナとパワーが秀でている」と、よりクリアに語ることができます。

 

演劇の告知って「面白いよ〜」だけでは何がどう面白いのかさっぱりわかりません。

「見ればわかる」は宣伝を諦めた言葉です。

魅力を細分化することで、どんな観劇体験ができるのか、他の作品と何が違うのかが明確になるはずです。

 

演劇作品のステータス

このように分類してみました。

  • 左脳の喜び:掛け合いや心情の変化、伏線など、物語を追う楽しみがある。
  • 右脳の喜び:美術・衣装・オリジナル楽曲など、独特のセンスに触れられる。
  • 喜劇性:笑える。元気が出る。
  • 悲劇性:泣ける。考えさせられる。
  • 華:キャストのビジュアルが良く、目の保養になる。
  • サーカス:ダンスやアクションを楽しめる。

 いろんな考え方があるでしょうけれど大体これで表現できると思います。

 

で、今度の舞台(映像のアーカイブ配信ですが)『夢が壊れるミックスグリム定食』を分析するとこうなります。

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左脳の喜びは僕の作品の根幹です。

女の子はみんなかわいいし柴田くんもなかなかのイケメンですが、2.5次元と差別化するために「華」のゲージはあえて一段落としました。

チラシでは「ドタバタコメディー」と銘打っており実際そうなんですが、よく見てみるとシビアな状況に置かれているキャラが多く、喜劇性と悲劇性は同程度です。

 

細分化すると弱点も浮かび上がりますね。

しかし、それでいいのです。

限られた時間・空間の中で、全部が優れていることはあり得ない or 詰め込み過ぎとなります。

 

上のグラフで「それなら見てみよう」と思われた方が一人でもいれば幸いです。

詳細・ご予約

 

ついでに

他とどう違うのか比較するために、架空の演劇作品でグラフを作ってみました。

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よく劇場に足を運ぶ人はどれも一度は見たことがあるのではないでしょうか(・∀・)