「プロフィールに実績を書いていないライターはアウト」
こちらのツイートについて、ライター界隈でちょっと話題になっています。
大変失礼ながら、Twitterで「ライター」と名乗る人の半分は素人だなと感じてます。
— なかのの夫/パパが本業👨👧👦会社は副業。リモートワーク3年生🏠 (@nakanonohusband) 2020年2月22日
まずプロフィールに
・実績
・ブログor公式ページのURL
等を掲載してなければその時点でアウト。
仮にブログがあっても、
❎記事タイトルが何のキーワード狙ってるかわからない
❎文章が稚拙
とかもアウト。
続 https://t.co/GE1HMYbFTB
皆様の反応
やたら長々書いてるけど要約すると
— Yuu@元GAFAの筋肉系スイーツ男子 (@yuu_apparel) 2020年2月24日
『大した実績ないやつがライターを名乗るのが気に食わない』
だけかな?
月10本以上の定義がイマイチよくわからんけど月3本だろうと5本だろうとその人にとって必要な金が稼げてればOKじゃないかなぁ
ベジシャワーに言われたくないだろ
— 情弱ペンギン (@jojaku_penguin) 2020年2月23日
ライターで実績書いてないとか、それでアウト?
— 佐々木ゴウ|ライター組合 (@goh_ssk) 2020年2月23日
色々な生活環境の中で、自分なりにプロ意識もって必死に頑張ってる人が、
何でSNSやブログ程度で否定されなきゃいけないの
悲しくなったり、ライター名乗るのを辞めたくなったりする人がいたら、
資格なんてないし、色々あっていいんだよと言いたい! https://t.co/xEOIz4kIMc
言われるべきことはすでに出揃っている感じですが、僕もおそらく、なかのの夫さんがおっしゃるところの「アウトなライター」なので、ちょっと喋ります。
僕の場合
- プロフィールに「実績」「ブログor公式ページのURL」等を掲載してなければその時点でアウト→公式を掲載してるからセーフ
- 記事タイトルが何のキーワード狙ってるかわからない→(このブログでは)別に狙ってないからアウト
- 文章が稚拙→そんなはずはないからセーフ(・∀・)
です。
なかのの夫さんの追記にも触れてみると、
たぶんこういう人って、
— なかのの夫/パパが本業👨👧👦会社は副業。リモートワーク3年生🏠 (@nakanonohusband) 2020年2月22日
・そもそも自分でブログやった経験なく、クラウドソーシングで未経験OKの案件を受けた
・1000〜2000文字程度でSEOの技術・知識が求められない案件を受けてる
・月10本も書いてない
こんなところじゃないかなと。
僕から言わせれば、そんなのライターじゃないです…😥
- そもそも自分でブログやった経験なく、クラウドソーシングで未経験OKの案件を受けた→ブログ歴約8年、クラウドワークスで未経験OKの案件を数本やって「やってられるか」と思ってヤメ
- 1000〜2000文字程度でSEOの技術・知識が求められない案件を受けてる→確かにそれもやってる
- 月10本も書いてない→長めのテキスト書くタイプの記事は月15本ぐらい
です。
自分を棚に上げるようで恐縮ですが…
— なかのの夫/パパが本業👨👧👦会社は副業。リモートワーク3年生🏠 (@nakanonohusband) 2020年2月22日
僕は会社でライター兼ディレクターしつつ、フリーでブログもライターもやり
☑月20本以上
☑平均文字数:1万
☑上位表示率8割超
ですが、これでもまだまだだと感じてます。
月数本・SEOの知識も実績もなくライター名乗るのは僕だったら恥ずかしいですね…😣
僕のSEOの知識・実績はせいぜいレベル2といったところでしょうか。
とりあえずこのブログは1日の平均訪問者が30~40程度であり、ライター業だけで食べている人から見ればクソザコナメクジブログに違いありません。
全力で収益化してみろと言われたら、やればできそうな気もしますが、できたことがあるわけではないので「実績」ではないわけです。
なかのの夫さん基準で考えると僕はたぶんアウトです。
同意できる部分
ツリーをさらに掘っていくと、こんな風におっしゃっています。
もちろんライターにも色々あるのは承知してます。
— なかのの夫/パパが本業👨👧👦会社は副業。リモートワーク3年生🏠 (@nakanonohusband) 2020年2月22日
たとえば翻訳などの特殊な例もあるし、文字数やSEOの知識、実績だけが全てではありません。
SNSでお仕事を獲得するために敢えてライターを名乗る場合もあるでしょう。
でもそれを差し引いても、ライターと呼ぶにはいまいちな人が多い気がします…
大事なのは、お仕事受けたときにお金を出してくれる人をがっかりさせないようにすること。
— なかのの夫/パパが本業👨👧👦会社は副業。リモートワーク3年生🏠 (@nakanonohusband) 2020年2月22日
それが担保されてれば問題ないと思います。
ただ僕は、その品質を担保する材料が、数字であり、実績であり、成果物だと思うんです。
それを示しておくのは、ライターと名乗る上で必要なんじゃないかなぁと。
> 大事なのは、お仕事受けたときにお金を出してくれる人をがっかりさせないようにすること。
ここは同意できる部分です。
確かに、仕事を受けるために名乗っているなら技術を持っていないといけません。
「すでに灯体が仕込んであるライブハウスで照明オペをやったことがあるだけの人」が「照明家」を名乗って「演劇の照明チーフ」を引き受けたら大変なことになります。
しかし、なかのの夫さんのツイートには
見落とされている点
があります。
お金を出してくれる人ががっかりするというのは、
「ライターおらんかな~」→「おっ、あんたライター名乗ってるやんけ! 仕事頼むわ!」→「全然仕事できんやんけ騙されたわクソが……」
セリフにしてみるとこういうことです。
こんなこと、本当にあり得るでしょうか?
あったとしたらそれは依頼者が迂闊なだけです。
常識的に考えて、「数字であり、実績であり、成果物」を掲げているライターにしか頼まないはずです。
つまり、なかのの夫さんがおっしゃるところの「アウトなライター」は、放置しても問題ないと言えます。
実際、僕は自分で自分の公式サイトを作って実績(大量の無署名記事を除く)を公表していますが、面識のない方から「何か書いてくれませんか?」と依頼されたことは一度もありません。
ご注文をくださるのは皆、直接の知り合いばかりです。
SEO対策が出来ている記事=クオリティの高い記事なのか?
この問題を考えてみましょう。
なかのの夫さんはすでに
> もちろんライターにも色々あるのは承知してます。
> たとえば翻訳などの特殊な例もあるし、文字数やSEOの知識、実績だけが全てではありません。
とおっしゃっているので、「ライターにも色々あるだろ」とは言いません。
とりあえず、個人がブログで稼ぐにはSEOの知識は必須です。
企業からの依頼が「上位に表示される記事を書いてくれ」という場合もあるでしょう。
では、上位に載る記事=クオリティの高い記事なのでしょうか?
その通りと言える部分もあります。
Google先生は記事の内容(単語や構造)だけでなくユーザーの行動も観測して、検索したユーザーが満足する可能性の高い記事が上位に来るように計らっています。
ですから、上位に来る記事は「知りたいことが書かれている可能性が高い」という意味で、クオリティが高いと言えます。
しかし、サイゾー系のニュース(笑)サイトや「いかがでしたか?」系のクソブログが余裕で上位に来ているように、Google先生にもだいぶ脇が甘いところがあります。
見識のある人々が一つ一つ目を通して「この記事はヨシ!」「ダメ!」などと判別しているわけではなく、ロボット任せなので、どうしても隙は生まれます。
ユーザー目線で書かれた記事が上位に来やすいのは確かですが、SEOに強い記事というのは厳密には「ユーザーではなくGoogle先生を喜ばせている記事」なのです。
世界で一番使われている検索ツールがGoogleでなく、その運営がGoogleとは違う考え方をしていたら、検索結果はガラリと変わってくるはずです。
Google先生一人の採点に一喜一憂するのは「なんだかなあ」と思います。