それにしても語彙が欲しい

脚本家/フリーライター・森山智仁のブログです。ほぼ登山ブログになってしまいました。

これから取り戻していかないとな

劇団を解散した時、色々とわかっている元劇団員の一人が「これから取り戻していかないとな」と言った。本当にその通りだと思ったのでよく覚えている。歳は30を過ぎて数年。何を失っていたのかというと、とりあえず大体の人が普通に積み上げているキャリアもそうだし、なんとも本当に、色々だ。プライドもズタズタだったし、体重は確か70kgぐらいあった。

 

物書きとして売れて一発逆転するしかない、と思っていた。追い詰められた顔でマッチングアプリを使ってみた時期もある。誰とも知り合えず会費をドブに捨てただけだったが。

 

それが何故か、山ヤになった。取り戻せてはいないが、いや、まったく想定外のルートで取り戻せた。体重は60kgを切り、動画の収益化にも成功した。ライター業も細々と続いている。

 

ロマサガ3でいうと、みんな技能レベル30ぐらいの終盤、15ぐらいでポッと加入してくる「少年」を、今さらでも鍛えるしかあんめえな……と思っていたら、いつの間にかロマサガ2を厳しい縛りでクリアしていたみたいな感じだ。何を言っているのかわからねーと思うが、起こったことをありのままに話すとそうなる。

 

なんで急にこんな話をしたかというと、引っ越しについて前述の友達と相談していて、あちらが順調に棲家を大きくしているのに対し、こちとら未だに1kのアパートでお互いに笑ってしまったからである。クラスメイトでこんな生活してんのおれぐらいだろうなあ。

 

SNSで同世代や少し下の世代が子育ての話をしていて、ずいぶん離れちまったなあとは思うけれど、置いていかれたとはもう思わない。おれは自分を育てている。