費用対効果で考えると虚しいこともしばしば
運営説明会が開かれたということで、またノベルジャムの話です。
今日は五反田でNovelJam運営説明会です #aiajp #noveljam pic.twitter.com/W3onS5wdlY
— NPO法人日本独立作家同盟 (@aia_jp) 2018年5月26日
コスパの問題ではない
ノベルジャムは「作品の質」だけでなく、「販売の過程」も審査対象になるという、ユニークなイベントです。
僕が参加した2018年2月のノベルジャムでは、天王丸景虎さんの「Tシャツ作戦」が高く評価されていました。
Tシャツを冷静にコスパで考えるとアホでしかないと言えます。←褒めてます
商業なら「いくらかけて何をしてどれだけ売り上げが伸びたか」の問題であるのに対し、ここでは「何をしたか」という試みに比重が置かれているわけです。
Tシャツはたぶん、かなりお金をかけたほうだと思いますが、他の班も「時間」ならふんだんにつぎ込んでいます。
僕も販促を兼ねて参戦記をたくさん書きましたが、時給換算すればひどいもんです。
でも本当はコスパが大問題
ノベルジャムの販売でコスパを気にしていたらきっと何もできません。
それに、一見アホでしかないTシャツも、長い目で見れば十分に回収できる投資なのかもしれません。
長い目で見るってのは結構大事で、何でもかんでも時給で考えると逆に損をする可能性があります。
演劇のチラシなんかもそういうことです。
折り込みをきっかけにした売り上げが印刷費を超えることはほぼほぼないと思いますが、あれは公演の宣伝であると同時に、劇団や個人の「名刺」でもあるのです。
けれども。
本当は短期的な費用対効果がとても重要です。
- 移動時間が長すぎるからバイトを変えたほうがいいかもしれない
- 下積みのつもりでやっていることが実はただの遠回りかもしれない
- 1時間のミーティングは5分のアクションで済むことかもしれない
そういうことをきちんと、スピーディーに判断していかないと、知らず知らずのうちに損をしまくることになります。
「節約」の費用対効果
節約術の本を1000円で買って年間で1000円節約できなかったら無駄です。
ってのは直球すぎる例ですが、下手に節約しようとして逆に損をするというのはよくあることです。
上で挙げた「演劇の折り込みチラシ」の例で言えば、
- 業者に委託するのはお金がかかるから手作業でやろう
という判断は大抵、
- 作業者の交通費と移動時間と作業時間
が計算から抜け落ちています。
目先の10円を浮かせようとして将来的な100円を失っていないか?
という視点が常に必要です。
まぁ、僕自身、「費用対効果の高い生き方」ができていたら、今頃もうちょっといい生活をしていると思いますけどね……(・∀・)