文学フリマで僕が売り込みをしない理由
11/20(日)12:00~17:00 in 東京流通センター第2展示場か-21~22、文学フリマ東京35に出店します。山岳小説『生身登山禁止条例 他四篇』一作品だけで勝負します。こちらからは「こんにちは」しか言いませんので安心して近寄ってきてください。https://t.co/ht4zmZClCe #文学フリマ東京
— 森山智仁 (@bacoyama) November 5, 2022
※お客様のほうから話しかけられれば喜んで反応します。
なぜこんにちはしか言わないのか。
それは、僕自身が「人の話を聞くより自分の目で吟味したいから」です。
端的に言えば「フク屋で店員に話しかけられるのがイヤだから」です。
以前、ゲームマーケットに行った時、ポップとか説明書とかすごくきちんと作ってあって、それを黙って読ませてくれればかなりわかりやすそうなのに、近づいていくと人に営業されて逆によくわかんねえ……っていうことがしばしばありました。
説明を読みたい以外に、ただ何となくパッケージを眺めたいだけの場合も、近づいたら売り込みされるのではないかという危惧は近づかない理由になります。
売り込みされなければ買ったかもしれないのに……という感情から、「自分のブースでは売り込みしません」という宣言に至りました。
もっとも、いろんな人の営業を聞きたくて文フリに訪れる方々もいらっしゃるでしょうから、この方針のせいで機会を逃すこともあるでしょう。
何なら一冊も売れないかもしれません。
でも僕は単独での参加なので、仲間のために頑張らなくていいのです。
もちろん、できれば多くの人に手に取っていただきたいのですが、僕が極度の押し売り嫌いなのを差っ引いても、「この商品の価値を知ってほしい」という思いではなく「何か仕事しなきゃ」というプレッシャーから行う営業は逆効果になりがちだと考えています。
頑張って売り込みをしたという思い出(あるいは組織への報告)を残したいだけの時、その下心は隠し切れないものです。
これは舞台の出演者の告知ツイートにも言えます。
昔、若い役者があまり告知ツイしないことに対して年寄り(古株)連中で陰口を叩いていましたが、あれは我々のほうが間違っていました。
若手がいっぱい告知しても年寄りが満足するだけで動員は一切増えなかったでしょう。
Twitterで効果的な告知を打てる状態を作るには年単位の下準備が必要です。
少し話が逸れましたが、とにかく今後の文学フリマ東京35、こちらからは絶対に「こんにちは」しか言いません。
どんなにしげしげと眺めても大丈夫です。
口頭での説明が必要でしたら気楽に話しかけてください。
また、商品や文学フリマと関係なく、ただ登山トークがしたいだけの方もぜひお声掛けください。
縦画面CM
https://youtube.com/shorts/a8cb2VA9YTA?feature=share
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