登山における「裏・三種の神器」
登山靴・レインウェア・ザックの三つが登山における「三種の神器」と言われています。
漫画『山を渡る』の山岳部では、登山靴・レインウェア・ヘッドランプを三種の神器としています。
合成して、登山靴・レインウェア・ザック・ヘッドランプを四種の神器とします。
先日の男体山で、これまでの概算山行距離が100kmを超えました。
まだまだヒヨッコですが、ここで自分なりに「山を始めるなら最初から持っておいたほうがいいと思う追加の三アイテム」、すなわち裏・三種の神器を提案します。
①トレッキングポール
一般的には「あると楽」、「高齢者用のサポートアイテム」というイメージかもしれません。
しかし、個人的には初っ端から使い始めたほうがいいと考えます。
なぜなら、複雑に変化する山道に対応するには慣れが必要だからです。
いつかポールが必要になるような山行をやるつもりなら、その時になって初めて使うより、最初から使って慣れておいたほうがいいはずです。
ポールは、ポールのエネルギーを借りるわけではなく、足腰の運動を全身運動に変換する道具です。
持て余している上半身のエネルギーを使うだけのことですから、ズルでも何でもありません。
トレッキングポールは荷物になるしどうせ使わないだろうなんて偏見があった。あるのとないのじゃ全然違うよって話を聞くので北アのために思い切って購入したところ、直ぐにバテていた登りもぐんぐん登れる。苦手な下りもすいすい下れる。完全に体の一部になった。もう手放せない… pic.twitter.com/Xo64YR3ilJ
— くもとり𓅪 (@yama_sato3) September 2, 2020
②防水スタッフバック
持ち物はとにかくザックに収まっていればいいと、最初は思っていました。
雨の中、西丹沢〜蛭ヶ岳をやった際、コンビニ袋に入っていなかった一部の持ち物がぐしょ濡れになって、「迂闊過ぎるだろ」と自分に呆れて防水スタッフバックを買ったわけですが、実際使ってみると、
- ザックを貫通してきた雨から守れる
だけにとどまらないメリットがあることがわかってきました。
- 用途ごとに整理できる
- すなわち忘れ物のリスクも減る
- 弱い雨ならザックカバー不要
- 雨の中でザックを開けても中身を守れる
等々です。
コンビニ袋は安価ですが、
- 封をするには縛らないといけない
- ガサガサうるさい
- というのは夜中・早朝の小屋・テント場では気まずい
- 色ごとに分類できない
といったデメリットがあります。
ちなみに僕はスタッフバック6枚を、
- 赤:緊急用品・充電器
- 青:レインウェア
- 黄:食糧
- オレンジ:調理器具
- 黒(大):着替え
- 黒(小):財布・紙類
と分類しています。
雨の日は中身を防水スタッフバックに入れて持って行き、濡れないように。。🐱🍀
— 桜花🗻🌸山登り大好き芸人 (@FANTASICOHKA) September 4, 2018
山でもですが、街でも使えますね、便利\(^^)/🌼 pic.twitter.com/AYfyxMuF2h
③高機能インナー
レインウェアの重要な機能の一つが「透湿」です。
外からの雨は通さない一方、内からの汗は蒸発させてくれるので、蒸れないわけです。
登山の際の服装は、
- 綿は乾きが遅いのでNG
- 化繊のものを身につけること
とされていますが、化繊でも乾き方は一律ではありません。
レインウェアの透湿機能がどんなに優れていても、インナーやベースレイヤーが乾きにくいと宝の持ち腐れです。
「言うてもそんなに違うもん?」
と思って、試しにこの変態みたいなインナーを買ってみたのですが、
実際かなり違いました。
汗を速やかに皮膚から遠ざけてくれます。
値段はお高いですがそれだけの価値はあると思います。
以上、トレッキングポール・防水スタッフバック・高機能インナーの三つを登山靴・レインウェア・ザック・ヘッドランプに加えて、「七つ道具」として提唱する次第であります。